最近はロシア国内の状況に興味がある方も多いかと思います。日本人の感覚からすると不思議かもしれませんが、現在2022年5月現在もロシアは安定した生活を送っており大きな混乱もなく平穏な日々を過ごせています。
外国人はたくさん帰国したけれども、まだ半分近くの人が残っているよ。外資系企業の役職者や自分でビジネスを持っている人、もしくはKENみたいに家族がロシア人の場合が多いね。旧ソ連から来た人たちは殆ど帰国してないみたいだね。
ロシア/モスクワの給与水準
ケース1:大卒オフィスワーカーの場合
大卒オフィスワーカーの場合
新卒時の給与=100万ルーブル(約150万円)程度【月額12万円】
マネージャー(課長級)の給与=300万ルーブル(450万円)程度【月額38万円】
上級マネージャー(部長級)の給与=600万ルーブル(1000万円)程度【月額80万円】
ロシアでは大企業でも一般企業でも一般社員だと給与はそこまで変わらなかったりします。マネージャー(課長級)以上になると大企業では一気に年収が上がる傾向があります。ロシアでは有給が年28日義務付けられているため大卒正社員に関してはそこまで過酷な労働環境ではない印象です。
一般社員は一見安すぎ!?って思うかもしれないけどロシアだと親元に住んでいたり、結婚後も共働きが一般的なのでこの層はそこまで困ってる印象はないね
ケース2:教師の場合
教師の場合
新卒時の給与=95万ルーブル(約140万円)程度【月額11万円】
10年以上のベテラン教師の給与=200万ルーブル(約300万円)程度【月額25万円】
私立学校の教師の給与=200万ルーブル(約300万円)程度【月額25万円】
ロシアでは教師でも条件次第でガンガン転職します。いい学校にほど給料が良い傾向があります。新卒時の給料は会社員と同じですが比較的雇用が安定している分全体の給与水準は低めです。また私立学校も給料が高い傾向があります。
ケース3:スーパーの店員やレストランのアルバイトの場合
アルバイトの場合
スーパーの店員の時給:150ルーブル(約200円) 1日10時間月25日働いて37500ルーブル【約6万円】年収換算72万円
清掃員の時給:150ルーブル(約200円) 1日10時間月25日働いて37500ルーブル【約6万円】年収換算72万円
ケンタッキーフライドチキンの時給:200ルーブル 1日10時間月25日働いて50000ルーブル【約8万円】年収換算96万円
日本と違ってロシアではアルバイトと大卒正規雇用の格差が激しいです。しかしながらこの年収水準の人達も親元やルームシェア等で家賃が安いケースが多く、豊かではないもののそこまで生活が困窮していないようです。ケンタッキーやバーガーキング等の外資系チェーンではシフトに入る回数によっては月1万ルーブル程度のボーナスが出ることもあるみたいです。
また親元や寮で暮らす大学生が都心のカフェやレストランでアルバイトするケースも多々見られます。
ケース4:タクシードライバーの場合
タクシードライバーの場合
タクシードライバーの時給:350ルーブル(約525円) 1日8時間月25日働いて70000ルーブル【約10万円】年収換算120万円
タクシードライバーは旧ソ連のアジア系やウクライナ、ジョージア等の移民が多いです。家族が多かったり母国に送金したりしているので比較的高給なタクシードライバーになる傾向があります。
2022年3月以降に外資系企業の撤退などで職を失った人がいる一方で、雇用の大多数を占める国営企業では変わらぬ給与水準で給料を払い続けています。
そのため特段生活が激変した人が少なく、失職した人たちは半年ほど金銭が保証される充実した失業保険でのんびりと職探しをしているのが実情です。
ロシアの食料品の物価
スーパーの物価
スーパーの物価
グレーチカ1キロ:100ルーブル(約150円)
米1キロ:100ルーブル(約150円)
黒パン10枚切り(4人家族1日分):100ルーブル(約150円)
鶏胸肉1キロ:300-400ルーブル(約450-600円)
鶏もも肉1キロ:300-400ルーブル(約450-600円)
豚ばら肉1キロ:400-500ルーブル(約600円-800円)
じゃがいも1キロ:90-100ルーブル(約110-150円)
人参1キロ:80ルーブル(約120円)
ビーツ1キロ:60-80ルーブル(約100-120円)
りんご1キロ:100-140ルーブル(約150-220円)
バナナ1キロ:90ルーブル(約140円)
マヨネーズ1パック(800ml):130ルーブル(約200円)
ケチャップ1パック(800ml):110ルーブル(約165円)
牛乳1リットル:100ルーブル(約150円)
ミネラルウォーター5リットル:120ルーブル(約180円)
砂糖1キロ:100ルーブル(約150円)
サラダ油1リットル:150ルーブル(約200円)
バター500g:250ルーブル(約400円)
レイズのポテトチップス:120ルーブル(約180円)
コカ・コーラ2リットル:200ルーブル(約300円)
ロシアの会社の炭酸飲料2リットル:50ルーブル(約80円)
ロシアの会社のビール(バルチカ)500ml:60ルーブル(100円)
海外の会社のビール(チェコのKOZEL)500ml:120ルーブル(180円)
ウォッカ500ml:200-1500ルーブル(300-1800円円)
外食の物価
スーパーの物価は3月以降で物によっては5-10%程度値上がりしましたが、主食等についてはもともと安いため生活に直撃している様子は皆無です。モスクワでは肉が高くなったと話題ですが、逆に言うと目立って上がったのは肉程度です。ロシアでは自炊がとても安くやりくりできます。
飲食店の物価
ケンタッキーのランチセット:350ルーブル(約500円)
地場の食堂(ムームーやチェレモク)のランチセット:200ルーブル(約300円)
レストランでのディナー1人前:1500ルーブル(約2300円)
飲食店は少し割高なものの、お手軽に入れる食堂(スタローヴィヤ)が多いね。ランチは安いけど、ディナーは日本と価格が同じくらい高いね
まとめ
ロシアでは2014年からの制裁による通貨安で円建てでの給与水準は低めですが、生活費、特に食費が安いため生活に困っている人は少ないです。現在様々なニュースが日本で流れていますが2022年5月時点では物価上昇も若干のインフレ程度に収まっています
今のところは困ってる人が少ないというのを率直に感じるね。
まとめ
ロシア/モスクワの給与水準は日本の半分程度だが共働きが多い
地方ではモスクワの5~8割程度の水準だがその分生活費が安い
現在は物資不足もなく物価高は若干の水準で落ち着いている