【2022年最新版】モスクワの公共交通機関を丸ごと紹介！【旅行や留学の方にもおすすめ】

今日は欧州随一の大都市、モスクワの公共交通機関について丸ごと紹介します!日本語では纏めて紹介しているところがなかったり情報が古かったりしたので、とてもお役立ち情報だと思います！

モスクワはロンドンやパリよりも人口規模や街が大きくて活気があります。東京も便利なところですがモスクワも負けずに移動に便利な大都市でもあります。今日は公共交通機関を全て紹介します!

モスクワの公共交通機関はメトロ（地下鉄）が主な移動手段となります。それに対する補完としてモスクワ環状鉄道やバス、タクシーバス、路面電車があるようなイメージです。見ているとわかりますが非常に東京や大阪と似ています。今日は一つ一つ見ていきましょう！

メトロは非常に東京の電車に似ており14の路線、250の駅から構成されており未だ拡大しているメガ路線です。

山手線のような環状線やその中心に複数路線が跨いでいます。ちなみ日本以外では路線のことを名前ではなく色で呼びます。青線や黄色線とかですね。メトロでは各駅に止まるため基本的には乗っていれば目的に着きます。アナウンスはロシア語と英語なのであまり迷わないでしょう。

モスクワメトロは冷戦期、特に核戦争に備えて作られた経緯があるためどこの駅でも非常に深いところにホームがあります。またソ連の威信を国内外に誇示するためとても綺麗な装飾や銅像が置いてあり、駅それぞれが小さな博物館であると言われるほどです。

プロシャージレヴォリュスカヤは日本語で革命公園。犬の鼻に触ると試験に合格するという迷信があり、多くの学生に触られまくったので塗装が剥げています。他の駅にある女の子の靴に触ると合格というバージョンもありこれまたその部分だけ塗装が剥げています。

多くの会社員や学生,一般の人が使っており、庶民の足として機能しています。日本ほどではないですが通勤ラッシュ、退勤ラッシュもあります。ちなみにペットも乗れます。たまに花とか文房具を売ったり寄付を乞ってくる人もいますが基本的には安全です。

エレクトリチカはモスクワ郊外とモスクワを結ぶ電車です。日本で言う京王線や小田急線、西武新宿線等等などが一括りにされたイメージです。

10個の路線があり100以上の駅があります。モスクワの新宿や池袋のような駅から各路線がそれぞれ伸びているイメージですね。

華やかなメトロに比べてこちらは完全にモスクワ在住者向けとなっておりもっとゆっくり、ほのぼのとしています。

エレクトリチカは各駅だけでなく急行みたいな全部の駅に止まらない電車もあるよ。同方向でも途中で枝分かれしてるケースがあって、ちゃんと見ないと帰れなくなるよ。電車の中ではこの電車は～に停まる？という会話がよくあるほど電車のスケジュールが変わったり観光客にはハードルが高いね。また郊外の観光地に行くには専用バス等の代替方法があるので慣れてから乗るのがおすすめだよ。

比較的長距離を走るエレクトリチカにはトイレが一番前の車両についているよ。クオリティは・・・お察しだね（笑）

МЦК（エムツェカー）は正式名称がМосковское центральное кольцо。日本語でモスクワ中央リングです。モスクワ地下鉄14番線とも呼ばれ、モスクワ版の山手線の周りにグルっともう一つ大きな山手線が走っているイメージです。路線は1つ。駅は30個。貨物用としての需要が大きいので分けて表記されています。

すごく雑に言うなら、京王線や小田急線、中央線など立地的に近くても電車で行くと遠い駅を、主要な駅を集めて環状線にしたようなイメージです。時短に便利で地味によく使います。

МЦД（エムツェデー）は正式名称がМосковские центральные диаметры。МЦКと同様に山手線のような丸い路線になります。МЦКではメトロの各駅を繋いでるのに対して、МЦДはエレクトリチカの各駅を繋いでいます。モスクワには3つの環状路線が走っているんですね。どちらも仕組みは同じですが、料金が異なります。当たり前かもしれませんが郊の駅同士を繋ぐМЦДの方がМЦКより大きいです。

アエロエクスプレスはモスクワに3つある国際空港にそれぞれ繋がる高速鉄道です。空港の数と同じ3路線があります。

観光客が使う路線なのでかなり綺麗に整備されています。各空港から概ね45分程度でモスクワ中心部に着きます。

ドモジェドヴォ空港はパヴェレツカヤ駅に、シュレメチボ空港からはベラルースカヤ駅に、ヴヌーコボ空港からはキエフスカヤ駅にそれぞれ到着します。

バスは各駅や路線を繋ぐメトロの補完的役割を担っています。大きな特徴として一部のバスは深夜でも常に運行を行っています。その代わり深夜には割増料金が適用されます。日本とそっくりですね。

バスには番号が振ってあるので迷いにくいよ。その代わり渋滞が多いモスクワでは遅れたりすることもよくあるので、バスを使うときにはみんな余裕を持ったスケジュールを組むね。祝日には営業時間が長くなるよ。

トラムは基本的にはバスと同じなのですが、道路ではなく専用の路線を走ります。一昔前の日本にもありましたがモスクワでは現役です。50程度の路線があり、専用の通路を走る分むしろメトロに似た乗り物としてみんな認識しています。

タクシーバスは日本にはないシステムです。バスのように特定のルートを走るのですがタクシーのようにその区間内ならどこでも降りることができます。運転手に「ここで降ろして！」と言うと停めて降ろしてくれます。モスクワの中心部分では渋滞問題の解消を目的に殆どがなくなっており、今では郊外でよく利用されています。

最寄り駅から自宅に帰る時に、徒歩20～30分かかる場所に住んでいる人も多いので、タクシーバスは本当によく使われています。デメリットとして、時刻表がなく大体満員になったら出発などファジーな点が多いところですね。

ロープウェイはモスクワ市内で1路線3駅だけ運行しています。ルージニキ、ボロビヨーヴィ山、ノーヴァヤリーガを繋ぐ路線として割と便利な公共交通機関として機能しています。モスクワ市立大学やモスクワ・シティ等を窓から見ることができます。

観光客の使用がメインに想定されていますが、ビジネスでの外出等でも使われたりしています。

ロシアのタクシーが怪しいは過去の話！Uberと共同で事業を行っていたヤンデックスやGett等のIT企業がタクシーを管理するアプリを作って殆どのケースで事前支払い、明朗会計になっておりかなり使いやすくなりました。値段も安いので観光客だけでなく市民の強い味方になっています。アプリで管理されているので距離の他にも混雑や時間帯によって同じ目的地でも料金が異なります。

アプリが使えないケースは花火やお祭りなどの帰りでタクシーを拾う場合だね。人混みがすごくて、車が新しく入ってこれないのでそこにいるタクシー運転手と交渉することになるよ。大体アプリの2倍くらい取られるけど、観光地価格と思って払った方が楽だよ。もともと安いし。

電動スクーターは時速30km出る最近人気の乗り物で筆者のKENも愛用しています。起動時に一定料金を払って、その後1分単位で使用料金を払います。長時間乗ると思ったより高く付くので10分くらいの使用がおすすめです。

モスクワの道は人が多かったり道が凸凹していることも多いので乗る際は注意が必要です。またスクーターの機種によって微妙に料金が違うことがあります。

シェアサイクルは最近出てきた新しい移動手段です。借りる時に一定料金、それ移行1分単位で課金されます。こちらは指定のシェアスポットから他のシェアスポットに返す必要がありやや面倒です。

たぶん自転車にバッテリーがなくて管理しにくいからこうなってるんだと思うな。前に記載した電動スクーターは降りるときどこに置いてもいいからあっちのが使いやすいね。

これには離れた都市間を繋ぐ長距離列車をカテゴリしています。有名なシベリア鉄道もこれに含まれていますね。ロシア国内ではウラジオストク、エカテリンブルク、カザン、クルスク、サンクトペテルブルク、ノボルシビスク、ヤロスラーブリ等の主要都市にのんびり行くことができます。国外だと、ベラルーシのミンスクやラトビアのリガ、ウクライナのキエフにもこれを用いて行くことが出来ます。

モスクワには行き先に応じて9つの長距離列車用のバクザールと呼ばれる駅があります。新幹線でいうと東京駅みたいなのが9つあるイメージです。東京駅みたいに集結していないんですね。目的地まで1～1週間かかるのが通常だよ。

座席は目的にまで5時間以上かかる場合には必ず寝台列車になるよ。また途中で乗り換えることでEUの各都市やヘルシンキ、中国やモンゴルにも行くことが出来るよ。

モスクワは東京よりは規模は小さいですが欧州屈指の大都市であることには変わりありません。公共交通機関もかなり充実しており、他の欧州出身者の私の友人も「モスクワはメトロもバスも安く使いやすくて最高！」とよく言っていました。特に日本出身の方なら馴染み深いシステムが殆どなのでグーグルマップやヤンデックスマップと併せて簡単に利用できると思います！

ロンドンのメトロはややこしくてすごく迷いやすいので、モスクワのメトロには感動したよ！いつか日本にも行ってみたいな（笑）