
日本のニュースではロシアではインフレが激しく、市民は苦しんでいるという情報が流れています。通販サイトではどんどんものが高くなっていっているというニュースは記憶に新しいですね。その真相をモスクワ在住のKENが実際にショッピングモールに行って確かめてみます。
注:実際の訪問日は2022年5月19日です
目次
ロシア/モスクワのショッピングセンターの現状
モスクワ市内/パヴェレツカヤ プラザ


今日行ってみたのはモスクワ市内でも1番最近オープンしたパヴェレツカヤプラザです。2021年の11月にオープンした市内でもかなりの大きさに分類されるショッピングモールです。高級店が集合しているグム百貨店やツム百貨店とは違いあくまで中流の人が使用する有名ブランドのお店が多く入居しています。
オープンしていたお店
オープンしていたお店一覧
The North Face
Nike
New Balance
FURLA
LACOSTE
LUSH
Intimissi
XIAOMI
Samsung
LEGO
CASIO
Timberland
PANDORA
INCANTO
TEZENIS

ここで並べているのは外資系のお店のみです。ロシアの会社やセレクトショップみたいな会社も多く入居しているので全体の8割は開いている印象でした。寂しさはあまり感じませんね。子供向けのお店はほぼ開いている印象です。












クローズ/休業していたお店
クローズしていたお店一覧
Tommy Hilfiger
PUMA
CHANEL
HUGO BOSS
H&M
ZARA
IKEA
ユニクロ
ロクシタン
Victoria Secret

閉まっていたお店は主にこれらのお店です。IKEAやZARAはサプライチェーンが回復次第すぐにでもロシアの営業を再開すると声明を出しています。高級店に分類されるほど閉まっている印象がありました。しかしながら閉店しているお店はほんの一部です。









実際の物価は?

実際の物価を確かめるために今回は2つお店に入ってみました。
The North Face



ロングTは7900ルーブル(5月20日のレートで約16000円)、帽子は2700ルーブル(同5400円)となります。しかしながら2022年2月以降もロシア国内の物価水準と給料水準がほぼ変わっていないため2月レート(1ルーブル1.3円)で計算するとそれぞれロングTは10000円、帽子は3500円となります。日本より1割高い程度でいつもと変わらない値段を確認する事ができました。
スマートフォン パソコン/Apple iPhone MacBook



iPhone 13 128GB Blueは82999ルーブル、2月のレートで108,000円でした。日本のApple公式ページでは同モデルが98,800円でした。これは通貨のルーブルが不安定なことに起因しておりこれも2月以前とあまり変わらない値段でした。
MACBOOK Pro13 inchの8GB/256GBは129,999ルーブル、同レートで195000円でした。日本のApple公式HPでは148300円でした・価格差が5万円くらいありますがこれも2月以前より1万ルーブル程度拡大しただけになります。
両製品とも、今日買って帰れるとお店の人に確認済みです。
ロシアの人は実際困ってるの?

結論から言うと、まだ全く困っていません。未だショッピングモールには多くのお店が開いており閉まっているお店の商品もインターネット通販や、オフィシャル店ではない正規品を売っているお店で買えるからです。物価も日本よりインフレが進んでおらず給料が激減した人も少ないため今のところは大きな混乱もありません。



余談ですが外資系企業の撤退や休業などで解雇された労働者には手厚い失業手当が半年間支給されます。したがって少なくとも2022年末までは今の状況が継続しても大きな混乱などはないと筆者は予想しています。
まとめ
まとめ
ロシア国内のショッピングモールでは閉まっているお店が少数派
クローズしているお店でも早期復帰を表明する会社は少なくない
オフィシャル店がクローズしていても他の正規販売代理店が多くあり、欲しいものは大抵手に入る
値段は据え置き、もしくは微増で円建てでは高くなっているように見えるがロシア人にとっては殆ど変わっていない
おまけ



ロシアではYAMAGUCIなるお店がそこらかしこで包丁やマッサージ機を売っていたりします。知名度抜群です。私は来るまで知りませんでした。後はSWITCHも人気商品の一つです。ここは閉まっていましたが他のモールでは開いていました。経営元が違うのでしょうか・・・